出産・育児で仕事から離れた私が、再び正社員になれたのは42歳。
せっかく42歳で正社員になれたのにそれを手放しました。
その理由は・・・
「私は一体なんの為に働いているんだろう・・・」
忙しさとストレスで心身のバランスも崩し、うつになってしまいました。
働くことと生きることのバランスを改めて考えた時、「もう正社員は手放そう」と思ったのです。
あなたは今、働き方について迷っていますか?
私は、結婚・出産後、子どもの成長に合わせて色々な働き方をしてきました。
単発の派遣の仕事
在宅で内職
片づけの仕事で開業
時短のパート(自宅近く)
フルタイムのパート(自宅近く)
フルタイムの正社員
時短の派遣社員
こうして並べてみると、いろんな形で働いているんだな、と自分でもちょっとびっくり!
我が家は、もともと夫が「奥さんは家にいて欲しい」と思うタイプの人。
(今では随分変わり、全くそんなことは言いませんが・笑)
そのため、基本的にはワンオペ育児。
働きに出る時にも”夫に負担をかけないように”と思いながら、子どもの成長に合わせて、その時々で働ける方法を探して、チャレンジしてきました。
少しずつスキルアップして、子どもの手が離れたらしっかり働きたいと思っていたので、転職活動をして42歳の時に正社員として採用されました。
せっかく正社員として採用されたのに、それも40歳を過ぎて採用されたにもかかわらず、なぜ正社員を手放してしまったのか。。。
その理由について私の実体験から具体的にご紹介していきたいと思います。
子どもと向き合う時間が取れない
ワーママが正社員を続けるのは難しい理由①正社員は拘束時間が長く、残業発生しやすい
正社員で働くということは、ある程度仕事を任され、やりがいも生まれます。
しかし、同時に結果も求められるため、残業や融通を効かせる対応も必要になってきます。
以前勤めていた職場は、経理という職種だったこともありますが、月末月初に業務が集中し、サービス残業も多く、休日も仕事に追われる状態でした。
恐らく、性格にもよると思うのですが、私の場合は、定時とはいえ仕事がたくさん残った状態で早めに帰宅するという事がなかなか難しく。
必要以上に仕事を請け負ってしまった部分もあって。
最終的に“うつ”になってしまいました。
私のように、ついつい抱え込んでしまうタイプで、子育て中&家庭を優先したいという人は正社員には向かないのかもしれません。
私はそこに気づくのが遅すぎましたが・・・。
ワーママが正社員を続けるのは難しい理由②常に時間に追われている
フルタイムで働いていましたが、フレックスを活用しても会社を出るのは早くても17時。
遅いと18時になってしまい、帰宅するのは18時から19時。
学童は基本的に18時までですが、延長して最長で19時までの預かりです。
18時以降はひとりで帰宅することはできず、学童までお迎えに行かなくてはなりません。
電車に揺られてクタクタで駅に到着。
そのまま学童にお迎えに行き、帰宅してからも、夕飯の支度や後始末、子どもたちをお風呂に入れて、洗濯をして、明日の準備をして、、、と基本的に寝るまでノンストップ。
こうして書いているだけでも息が詰まりそうですが、当時はこれを毎日綱渡りのような感覚で乗り切っていました。
ワーママが正社員を続けるのは難しい理由③子どもの宿題をしっかり見てあげられない
三男が小学校に上がったと同時に私は転職。
新しい仕事も覚えなくてはならず、正直子どものことをしっかりとみてあげることができませんでした。
私もなんでこの時期に転職してしまったのか、、、考えがなさ過ぎました・・・(涙)
小学生になると、幼稚園の頃とは違い、宿題を見る必要があります。
音読や漢字・計算があったのですが、そばについてしっかり見てあげないといけないところを、
家事をしながら
何か手を動かしながら
ということが多く、子どもにとっては決していい状態ではありませでした。
宿題や持ちかえったテストを確認することは親としてとても大切です。
子どもがどこに躓いているのか、何を苦手としているのか、そういったところにいち早く気づくことができます。
低学年で躓くと、その後に影響するので低学年の基礎を作る段階がとても大切なのです。
そこに気づくのが遅れた我が家は、現在大変苦労しております・・・(涙)
当然ですが、子どもも勉強ができないと学校が楽しくなくなり、朝「学校に行きたくない」と渋ることが増えてしまいました。
価値観の変化
「正社員」という枠にとらわれる時代ではなくなった
コロナ禍で働き方が大きく変化し、世の中の価値観も大きく変わってきました。
今では、「大企業だから安心」「正社員だから大丈夫」という時代ではなくなりました。
ツイッターのこんな声も目にしました。
働き方も、まだまだ欧米ほどでありませんが、多種多様になりまいした。
「正社員」という働き方にこだわらなくても十分に自分らしく、生き生きと、そして楽しく暮らしている方もたくさんいらっしゃることに改めて気づきました。
中には若くしてサイドFIREしていらっしゃる方も!
いろんな働き方もあれば、収入を得る方法も給与だけではないんだ、ということを今さらながら認識しました。
副業・在宅ワークの普及
在宅ワークの普及で、在宅できる仕事の幅も広がりました。
必ずしも正社員ではなくても、派遣社員と副業など、収入を得る方法が増えてきました。
私も、在宅でライターの仕事やデザインの仕事ができるようになればいいな、と思うようになりました。
正社員を手放すにあたって躊躇したこと
いざ、正社員を手放そう!となった時に、それでもやはり躊躇しました。
その理由は主に2つ。
収入が減ってしまう
一番大きな不安はこれでした。
少ない給与ではありましたが、ボーナスもあったので、正社員でなくなるということはその分の収入が減ってしまいます。
子どもたちとの時間ができても、子どもたちがのびのびと暮らせず苦しい思いをさせてしまうのも困ります。
私の場合は、その後、時短の派遣社員として働いています。
フルタイムの時ほど収入はないですが、それでも全く収入がないというわけではないので、今のところそれほど困ったことにはなっていません。
今後、上の息子たちが受験・高校進学、とお金のかかる時期に入ってくるので、また働き方や家計管理など工夫が必要になってくることは必須です。
まだまだ試行錯誤は続きます。
私の変な意地
・せっかく40歳過ぎて正社員になったのに、それを手放してしまうなんて、、、
・キャリアダウンになってしまうんじゃないのか
・短い期間しか働いていないから職歴に傷がついてしまう
そんな妙な意地が邪魔をしていました。
しかしですよ。
よくよく考えてみたら、そんなキャリアなんて、そもそもない!
しかも正社員で頑張ったところで、この先に何になるのか?!
といえば、具体的に何の展望もなかったのです。
「正社員」というワードに憧れもあり、変にこだわってしまって意固地になっていたなぁ、と反省ひとしきりです。
申し訳ないです・・・
正社員を手放してよかったこと
前述したように、正社員を手放すにあたっては、お金の問題が一番心配でした。
「これからお金がかかってくる時期なのに、本当にやめるの?」
とお友達にも心配されました。
お金の問題は、この先、年金や日々の生活にも影響してくるので、何が正解で正解でないか、ということではなく、個々の価値観や環境によって違ってくると思うのです。
それでも「正社員を手放してよかったな」と私自身が感じたことをご紹介してみたいと思います。
正社員を辞めてよかったこと①心に余裕ができた!
・朝の準備や子どもたちの見送り
・夕方の帰宅時に「おかえり」と言ってあげらえること
・晩ご飯はお惣菜ばかりでなく、手作りを食べさせてあげられること
フルタイムで働いていた頃は、朝も電車の時間に遅れないようにとバタバタしていました。
子ども達を急かして学校へ送りだし、自分も大急ぎで出勤。
いつも時間に追われてる感じがあり、せわしなく動いていて落ち着きませんでした。
夫の行動にも、ちょっとのことでイラっとしたり。
今は、意味不明にイライラすることもなくなり、以前より笑顔が増えたな、と自分で感じることができます。
正社員を辞めてよかったこと②子どもとの時間を持てるようになった!
今は朝もゆっくりと子どもたちと話をしながらご飯を食べられますし、子どもが起きてくるまでは自分の時間に充てられます。
三男は登校する際、途中まで一緒に手をつないで歩いて行きます。以前はその時間も、どこか心ここにあらずでしたが、今は「今日のお天気は」とか「空気がどんな感じがする」とか話をしながらゆっくり歩いています。
この時間が私にとって至福の時間です。
先日このようなツイートをしました。
不器用な私は、子どもたちとこのような時間をとることもできなかったのです。
人には”向き・不向き”があると思いますが、私はフルタイムと家庭の両立はまだちょっと早かったようですね。
正社員を辞めてよかったこと③学校行事に心おきなく参加できる!
これまでは学校行事のたびに有給申請をしたり、振替休日を充てたり、と調整が必要でした。
今は、気兼ねなく学校行事に参加することができます。
今はコロナ禍で学校行事そのものが減っていますが、オンライン・対面、どんな形であれ各学期に1度は保護者会も開催されます。
保護者会にも気兼ねなく参加でき、子どもたちの体調不良などの急な呼び出しにも対応できるようになったので、気持ちがとてもラクになりました。
正社員を辞めてよかったこと④”今ここ”を意識して幸福感がアップした!
「何気ない今日が宝物」
こんな言葉を手帳に書き留めています。
毎日忙しく追われていた頃は、幸福感を感じる余裕がなく、とにかく毎日のタスクをこなすのが精いっぱい。
今は、五感をフルに働かせて、毎日の暮らしに”幸せ”を感じられるようになりました。
最後に:空が青いと感じられる幸せを
40歳過ぎてやっと掴んだ正社員。
手放すのはもったいない
という思いもありましたが、私にとっては必要な決断でした。
毎日時間に追われる生活は、私には合っていませんでした。
今は、太陽の光を浴び、鳥の鳴き声や木々の緑を感じ、
「今日の空はどんな色だろう?」と空を見上げることができることに幸せを感じています。
今日見ている空は、今しか見ることができない。
全く同じ空は二度と見ることはできないんですよね。
子どもの成長に合わせて働き方が柔軟に変えられる
働き方を変えても女性がキャリアを心配しないでもいい世の中になるといいのにな
ワーママは、働き方についてこの先も色々悩んでしまうことが出てくると思います。
その時々であなたにとってベストな働き方を選択してみてください!
きっとそこからまた違う景色が見えてくるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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