子どもが小学生になると「小1の壁」なるものが存在し、それまでフルタイムで働いていたママが時短勤務へ変更したり、転職してパートや派遣社員としての働き方にシフトしたりという話を聞いたりしますよね。
じゃぁ、子どもが中学生になったら、フルタイムで働けるのかな?
私も双子が中学生になった時に、1年半ほどフルタイムで働いたよ!
そこで今回は、「子どもが中学生になったら母親はフルタイムで働けるのか」について考えてみたいと思います。
>>事務の転職ならテンプスタッフ子どもが中学生になると、なぜ働こうと思う母が増えるのか
理由は以下の4つが考えられます。
- 子どもが学校にいる時間が長くなり働ける時間が増える
- 子どもが思春期になり「子離れ」・今後の自分の人生を考える
- 家計に占める学費の増加
- 正社員になれるのはこれが最後かもしれない、という思い
それでは具体的に見ていきましょう。
子どもが学校にいる時間が長くなり働ける時間が増える
中学生になると、小学生の頃のように手がかからなくなり、学校に滞在する時間も長くなります。
朝8時前には登校し、部活があれば、夕方6時過ぎ、遅い時には7時近くに帰宅。
その間、9時から18時までのフルタイムで働くことが可能になると言えます。
小学生の頃は、学校行事も多く、学校によってはPTA活動も活発でまだまだ親の出番が多い。。。
ところが、中学生になると学校行事も限られ、PTA活動も小学校の頃より活動が減ります。
コロナ禍においては、学校行事もかなり減り、学校へ出向くことそのものが1学期に1回程度とかなり減りました。
子どもが思春期になり「子離れ」・今後の自分の人生を考える
中学生になると、当然ですが小学生の頃のように手がかかるということはありません。
それまで全エネルギーを子供に注いでいたあなたも、子どもの口数が減り、態度もそっけなくなると、「子離れ」を意識するようになります。
思春期は子離れを始める時期
出典:TRASN.Biz
思春期は肉体的な変化が表れるときで、精神的にも不安定になりがちです。思春期は子供が大人に変わっていく時期ですので、親は子供を子ども扱いすることをやめ、社会的に、または身の危険があるとき以外は、子供から距離を取るようにします。
また異性のことなど子供が秘密にしておきたいことを尊重し、無理に聞き出すようなことはしないようにしましょう。
子どもには子どもの世界観があります。
思春期は、必要以上に干渉せず、ある程度距離を取りながら見守ることが大事だと言います。
私も、よくしゃべっていた息子の口数が減ったり、今まではしなかったような口ごたえをするなど思春期男子を目の当たりにしています。
ある程度の距離感が必要であることは身をもって実感中・・・
子どもの成長と共に、母親自身も自分の人生を考え始める時期と重なります。
生きがいや今後の人生を考えた時に、時短やパートではなく、もう一度フルタイムで働いてやりがいを見出したい、キャリアを積みたい考えるママが増えるのではないでしょうか。
家計に占める学費等の増加
中学生になると勉強の内容が小学生の時とは全く違い、一気に難しくなります。
それまで塾に通わなくてよかったお子さんも、塾へ通うことを検討し始めます。
また、高校受験間近になると、通常の塾に加えて、春期・夏期・冬期とそれぞれ特別講習や、模試があったりでそれぞれに費用がかかります。
先日、我が家でも塾から春期講習代の費用が提示されました。
何と一人83,600円!
双子なので、その費用は2倍の167,200円!!
ちょっとした家族旅行に行けるお値段・・・
中学生に上がる時に、制服とジャージ、学用品を一気に購入するのですが、これも家計に大きく響きます。
入学すると今度は部活動のユニホームや道具の購入がやってきます。
これで終わりではなく、成長期の子どもたちは入学時に購入した制服では間に合わなくなり、新調することも。
小学生の時に比べると、一度に出ていく金額が大きいのでインパクトがあります。
また、男の子の場合は食費が急激に上がることも!
今後、高校生・大学生と先を見据えて、更にお金がかかることが想定されるため、フルタイムの仕事に切り替えを考える方が多くなるのではないでしょうか。
正社員になれるのはこれが最後のチャンスかもしれないという思い
しばらく時短勤務やパート・派遣社員として働いていたものの、やはり正社員として働きたいと考えた場合、「年齢」というキーワードが頭をよぎります。
自分の年齢を考えた時に、これがラストチャンスかもしれないと考える方も少なくありません。
実際40代主婦の転職は難しいという話もよく耳にしますよね。
私も転職活動をしたとき、まさに「これがラストチャンス」だと思って活動しました。
正社員の求人が「44歳以下」という年齢のものを見かけることも多く、焦りが強くなりました。
では、実際のところ、中学生になったら母親はフルタイムで仕事ができるのでしょうか?
私は運よく正社員として採用され、1年半程働くことができました!
フルタイムで働くためのポイント
フルタイムワーママのツイッターの声を集めてみました。
フルタイムで働くために家族の理解と協力を求めよう
前述のとおり、中学性になると子どもたちが学校から帰宅するのは18時から19時頃。
勤務が18時までの会社で、残業がなく帰宅できる環境であればフルタイムで働くことは可能です。
成長期の子供たちはお腹がすくので、あまり待たせることなく晩ご飯にしたいという希望も、
晩ご飯を朝のうちにある程度作っておけば、帰宅後すぐに準備して食べることができます。
私も時短でできる食材キットを活用したり、宅配を利用しながら乗り切りました!
しかし、残業の多い会社だと子供の帰宅時間に間に合わなくなります。
塾に通う子供とは時間が合わずすれ違いになる場合も。
週末だけはしっかり家族の時間を作る
朝ご飯は家族みんなで食事をする
家事は家族みんなで分担する
など、家庭でのルールや優先順位を決めておけば、ママだけに負担がかかることもなく仕事ができる環境になります。
中学生ともなれば、家族の分の食事を作ることもできるようになるお年頃。
自立してもらうチャンスと捉えることもできます。
この辺りは、子どもそれぞれのタイプや成長の度合いによって違うので、各ご家庭での方針も影響してくるでしょう。
自分の体調の変化を無視しない
子供たちが中学生になるということは、同時に親である私たちも年を重ねているということ。
悲しいことですが、自分では「まだまだ若い」と思っていても、案外体力がなくなっているものです。
更年期の問題も出てきます・・・
以前は、週5日フルタイムの勤務に帰宅後の家事、塾の送迎など、気力・体力で乗り切れていたことも、なぜかうまくこなせなくなり「体力が落ちたな」「なんだか最近気持ちが沈みがち」と感じる時もあるでしょう。
そんな時に、家事・育児の負担が一気に集中してしまうと、体調を崩してしまう危険もあります。
前述したように、優先順位を設けたり、家族で協力する体制を作ることが大切です。
私はまさに一人で抱え込んで、パンクしてしまったパターンです・・・
子どもの変化を見逃さない
思春期では親から自立したいという欲求が高まりますが、一方では親元から離れることの不安も感じます。その不安に対応するために、仲間と一緒に行動することで仲間から安心感を得ようとします。その結果、自立した行動をすることが可能となります。ですから仲間関係のトラブルはこの頃のこころの発達に重大な影響を及ぼします。中学生の不登校の理由として友人関係が大きなウェイトを占めるのもこのためです。
出典:e-ヘルスネット│厚生労働省
高校生頃になると、次第に「自分は自分、他者は他者」という感覚が育ち、自分と違う面を持つ他者を受け入れることが可能になります。これは自我同一性の獲得の基盤ができたことを意味します。
すっかり成長したかのように見える中学生。
しかし、子どもから大人へと成長する、とても不安定な時期でもあります。
最近は、スマホを持っている中学生がほとんどです。
自由に交流ができる反面、犯罪に巻き込まれたり、いじめが起こったりと、
思わぬ出来事に巻き込まれている場合もあります。
親の目が完全にいき届かなくなる状態は避けたいところです。
思春期なので、なかなか会話にならない場合もあるでしょう。
それでも、毎日顔を見るだけで
「今日は学校で何かあったのかな?」
「今日は朝から顔色が悪いけど、夜更かししすぎじゃないかな?」
など、細かい変化に気づけるものです。
仕事がどんなに忙しくても、
「これだけは死守する」
というものがあると、子育てにおいてはいいと聞いたことがあります。
私の場合は、朝学校へ行く際には、必ず玄関で見送るようにしています。
たとえ家事の途中でも、一旦手を止めて、玄関まで出ていき、
「気を付けてね!」と声をかけながら見送る
という事を続けています。
思春期には、うっとうしいと思ったり、恥ずかしいと思ったりするのかもしれませんが、見える形で親の愛情を伝えることも必要かなと思って、うっとおしがられているのはスルーして続けています(笑
やっぱりフルタイムで働くのは難しい?!
それでも、やっぱり色々考えると子どものためにも、母親は仕事をセーブすべきでは?
という意見もありますよね。
母親は仕事をセーブすべき?
それは各家庭によって、家族の状況やお子さんの状況、そして母親自身の状態によって違うものだと思っています。
祖父母や頼れる身内が近所にいて、バリバリ働けるママもいれば、
頼れる身内が近くにおらず、自分だけですべてをこなさなければいけないママも。
・経済的な事情でフルタイムで働かなくてはならない
・今は子どもが問題を抱えているから、少し向き合う時間を増やしたい
・介護の問題も抱えながら仕事をしていかなければならない、子どもも不安定
それぞれに違う環境や立場の中で、誰かの意見に振り回されるのではなく、
柔軟に働き方を選ぶ
ということができれば一番いいのではないかと思います。
母親はキャリアアップを諦めるしかないのか・・・
母親は結局キャリアアップを諦めて過ごすしかないのだろうか・・・
そんな風に思うかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
私の知人の例を紹介します。
今すぐに結果につながるということではなくても、その時にベストだと思える働き方にシフトして、来る将来に備え、準備をしておくことが大切なのではないでしょうか。
自分の夢や目標に向かって諦めないことが大事なのね!
スキルアップのために資格取得をする
時短勤務やパート・派遣社員という働き方にシフトして、自由な時間を増やし、その間に資格取得をするのもオススメです。
時間を上手に活用して、スキルアップをしながらチャンスに備えておくのです。
今は、資格取得の方法も色々あります。
オンライン講座もたくさんあるので、通学タイプの資格取得は難しいワーママも資格取得を目指すことができます。
じっくりキャリアアップの戦略を練るにはよい時間ではないでしょうか。
まとめ:家族でルールを決めて、ママの選択肢を増やそう!
・なぜ中学生になったらフルタイムで働こうと思うママが増えるのか?
・フルタイムで働くためのポイント!
という観点から、子どもが中学生になったらフルタイムで働けるか否かを考えてみました。
中学生になり、学費や食費(意外とここも痛い!)が増えてきて、家計管理にも頭を悩ませます。
働きたい!働かねば!
という焦る気持ちと、子育ての現実とに揺れ動くことも多いかと思います。
家庭の事情はそれぞれ違います。
そして、子どもの成長もまたそれぞれに違います。
子どもの成長はあっという間です。
”今”この瞬間の子どもの成長は、”今”しか見ること・関わることができません。
働き方は、あなたが思っている以上にいろいろあります。
家族も巻き込んでチーム戦で挑めば、新しい選択肢が見えてくるかもしれません。
ぜひ今のあなたにとってベストな暮らし方を探してみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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